ネコによる福音書

~愛と癒しのメッセージ~

ネコによる福音書
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ネコのラーメン屋さんのお話~速攻で許すということ~

ねこ ラーメン

  

会社帰りのサラリーマン「さとる」は、お腹が空いたのでどこかでラーメンでも食べようかと思い、街をぶらぶらしていました。

 

するとそこに、『速攻ネコラーメン』というお店の看板が目に止まりました。

 

「そっこう?ねこ?変な名前のお店だなぁ、面白そうだから入ってみるか」

 

さとるは、なんとなくやべー雰囲気を感じましたが、基本的に猫好きだし、ラーメンも好きだったので好奇心からお店に入りました。

 

お店に入るとすぐに、みそラーメンのどんぶりを抱えたネコがやってきて言いました。

 

「へい、お待ち!」

 

あれ、ネコ?ネコがしゃべった?しかも二足歩行?お店に入っていきなりラーメン渡すかな普通、「へい、お待ち!」って別に何も待ってないよ、そもそも、まだ何も注文してないよ、あれ、てか強制的に「みそラーメン」1択なのかな、まぁ、丁度みそラーメンが食べたかったから、それはまぁ、いいんだけどね、てかこのネコかわいいな、おい。

 

さとるは内心あれこれと考え、突然のことに戸惑いながらも、基本的に受け身な性格だったので、「あ、どうも…」と言って、みそラーメンのどんぶりを受け取り、適当な席に座りました。

 

さとるはそれから、ついでに餃子とチャーハンを注文しようと思いました。

 

すると、餃子とチャーハンを抱えたネコがやってきて言いました。

 

「へい、お待ち!」

 

そして、テーブルに餃子とチャーハンを置くと、そのネコは「何かをちょうだい」という感じで、前足を差し出してきました。

 

さとるは言いました。

 

「ああ、お金?ですかね、はいはい、いや~、それにしても早いですね、まだちゃんと注文していないのに、僕の食べたいものがわかるなんてさすがですよ、ああ、『速攻ネコラーメン』の『速攻』ってそういう意味だったんですかね、すごいですよ、それで、え~っと、おいくらですかね、とりあえず、1万円札で支払いますね、今、これしかないので、すみませんけど」

 

ネコの店員さんはかわいい表情を歪めて言いました。

 

「お客さん、冗談は顔だけにしてくださいよ、お金なんて、ネコにとっては何の役にも立たないただの紙なんですよ、そうじゃなくて、ほら、あるでしょう、『ちゅ~る』ですよ『ちゅ~る』、ネコと言ったら『ちゅ~る』なわけで、『ちゅ~る』と言ったらネコなわけでしょう、お客さん、え?『ちゅ~る』がわからない?冗談は顔だけにしてくださいよ、『ちゅ~る』はネコの好物のおやつですよ、お客さん、もしかして『ちゅ~る』も持たずにお店にノコノコとやってきたってわけなのかい?お客さん、困りますよ、冷やかしはよしてくれないと、あと、冗談は顔だけにしてくれないと、まったくしかたがない人だなぁ、これだから人間相手に商売するのはいやなんだ、おい、お前たち、やっちまいな!」

 

ネコの店員さんが大きな声で呼びかけると、お店の奥から100匹くらいのネコたちが出てきて、さとるに襲いかかりました。

 

「うわぁぁぁぁぁぁぁ、やめてくれぇぇぇぇぇぇ!!!!」

 

叫び声と共に、さとるは目を覚ましました。

 

さとるは毎日ブラック企業のノルマに追われ、あまりにも残業続きで体の調子を崩し、今日は会社を休んでいたところだったのです。

 

この夢を見て、さとるは何故だか吹っ切れたように、会社を辞める決意を固めたのでした。

  

すみません、ちょっと意味不明な物語になってしまいましたね。(いつもですが)

 

わたしがこの物語で伝えたかったことは、自分の好きな生き方をしましょうとか、そういうことではありません。

 

そこはどうでもよくて、ネコのラーメン屋さんに入ったさとるが、何かを注文しようと「思った」だけでネコの店員さんが"ラーメン"やら"餃子"やら"チャーハン"を持ってきたというところなのです。

 

つまりどういうことが言いたいのか、だらだらと説明しますね。(簡潔に説明しろ)

 

ラーメン屋さんというものは、だいたいどこのお店にも、"ラーメン"やら"餃子"やら"チャーハン"やらがメニューの中にありますよね?

 

ラーメン屋さんには普通、"お寿司"はないですし、"パスタ"も"ちゃんこ鍋"もメニューにはないのです。

 

だから店員さんはある程度何を提供したらよいのか前もって準備できるわけですし、そもそもそれが商売の基本であるともいえます。

 

つまり、ラーメン屋さんではラーメンを売る、ただそれだけの話です。

 

ところが、わたしたちは人生のことになると、この当たり前のことがわからなくなります。

 

人生とは、「許し」を売るためのラーメン屋のようなものです。(例えが致命的に下手なのはご愛嬌です)

 

人は必ずミスをします。

 

そういうふうにできています。

 

この世界には、許せないことがたくさん起こります。

 

そういうふうにできているのです。

 

これは、この世界の仕組みなので、変えることはできません。

 

そもそも、わたしたちは許せない心があるから、ここに生まれてくるのです。(正確に言うと、生まれてきたと思いこんでいる)

 

すべてのことが許せるのなら、わたしたちの「わたしたち」「自分」という自我は、発生もせず、存在もできません。

 

あなたが人生において苦しんでいるのは、あらゆることを許せないでいるからです。

 

でも、ここは許すことをするための場所です。

 

ラーメン屋さんでラーメンを売ることが当たり前であるように、この地球という星では、すべてのことを許すことが当たり前のことなのです。

 

なぜなら、あなたは愛だからです。

 

ここで、あなたは許すために生まれてきたのだ、と誤解してはなりません。

 

そうではなくて、許すことが生まれてきたという錯覚を消すのです。

 

あなたは怒っていたり、悲しんでいるその人間ではありません。

 

あなたは「あなた」という個人ではありません。

 

あなたは「純粋な意識」そのものであって、「ここからここまでが私である」というような存在ではないのです。

 

今はこのことがよくわからなくても全く問題ありません。

 

世界の理屈、自分の存在の理屈など、本当にどうでもよいのです。

 

あなたはただ、迷うことなく許せばよいのです。

 

許すのです。

 

すべてを。

 

それが、愛することの本当の意味です。

 

あなたが世界を許し続けると、もはや何かを許すことすら必要でなくなり、ただ愛の存在である、自分が愛の存在であったのだ、ということが感覚的にわかってきます。

 

それでも、それでもあなたは許し続けます。

 

光り続ける太陽のように。

 

愛を放射し続けます。

 

わたしがこの記事で伝えたかったことは、許せないことが起こることは決まりきったことで、そのことで動揺する必要なんかないのだ、ということです。

 

許せないことが起こるのがこの世界の通常営業です。

 

なので、許せないことが起こったら、速攻で許しましょう。

 

《嫌なことが起きた→はい、許しました!次!》

 

みたいな感じです。

 

最初は難しいかもしれません。

 

でも、すぐに慣れます。

 

辛いことが起こるたびに落ち込んでいたら身が持ちません。

 

嫌なこと、辛いこと、苦しいことが起こるのはしかたのないことです。

 

変えることのできないことです。

 

ただ、そういうふうにずっと考えると憂鬱になっちゃいますよね。

 

これも実はちょっと違うのです。

 

何もあなたを苦しめるためにこの世界があるとかそういうことではなくて、あなたの力で創ったものを、あなたの力で取り消していくだけなのです。

 

嫌なこと、辛いこと、苦しいことの解釈を、あなたの外側に委ねてはいけません。(特に他人)

 

あなたの、本当の価値観に照らして、真っ直ぐな目でその出来事を見てみてください。

 

意味があってそれは起こり、意味があってそれは消えていきます。

 

意味はすぐにはわからないことの方が多いですが、必ず意味はあります。

 

起こるべきことが起こり、あなたの許しを通じて、起こる必要がなくなり、消えていきます。

 

必ず、消えていきます。

 

愛念、感謝する心、強い意志の力で、現実を溶かしてください。

 

強い気持ちで、あなたの立てた目標に向かって、少しずつ少しずつ生きていってください。

 

とりとめもないお話で恐縮ですが、今日はこれでおしまいです。

 

すべての人が幸せであることをいつも願いながら、すべてのことを許し続けてみてください。

 

次第に、あなたに与えられたことのすべてが祝福であったこと、今までもこれからも、その祝福の中にいることが、少しずつわかってきます。

 

どんなことも、早すぎることも遅すぎることもなく、奇跡が、雨のように、幸福が、風のように、あなたに与えられてゆくことでしょう。

 

あなたの不思議な物語が、わたしの不思議な物語によって、紐解かれてゆきますように。

 

愛と光を。