恐怖を克服する方法。ネコを克服する方法。
ようこそ。
愛と光の戦士たち!
勇猛果敢なチャレンジャーたちよ!
わたしはあなたのことを愛しています。
今日は「勇気」について語ります。
勇気とは、あなたの本来の状態を意味します。
何かに対して怖れの感情を抱き、あなたが勇気を出せないでいると思っているとき、あなたから勇気がなくなってしまったわけではありません。
そうではなくて、このときあなたは怖れの感情によって、自分が勇敢であることを忘れているだけなのです。
あなたは生まれつき勇敢な存在です。
どんなものをも怖れずに立ち向かう勇気が、最初からあなたに備わっています。
だからわたしはあなたに「勇気を出してください」などとは言いません。
わたしただ、「怖れに意識を向けることをやめてください」とあなたに伝えます。
怖れを無視してください。
怖れを気にするのはやめてください。
この世界には、あなたが怖れるべきものなど本当は存在していません。
というのも、この世界には実体がないからです。
あなたが怖いと思っているものはすべて、実際には幻想であり、記憶によって創られた錯覚です。
だから、存在しないものの影に怯え、何もできなくなるのではなく、本当のことを知って、自由に人生を生きてください。
ではまず、敵の正体を知りましょう。
人間にとっての恐怖の対象は大きく2つあります。
それは、「変化」への怖れと「人間」への怖れです。
このどちらも、人間の心の中にある「エゴ」の仕組みと関係があります。
では、それらの性質と、それに対する対処法をみていきましょう。
①「変化」への怖れ
「変化」を怖れるのは、動物としての自然な機能です。
「変化」の中で最たるものは、わたしたちの「死」です。
また、「死」以外にも、生活環境が変わること、仕事や学校が変わること、新しい人間関係が生まれることなど、あらゆる「変化」をあなたは怖れています。
これはなぜかというと、「エゴ」は一つの人格を守りたがり、何らかの「変化」のために、潜在意識によって創り上げてきた自分自身という存在の基盤を崩されてしまうことを警戒しているからです。
「エゴ」とは複数の人格の集合体であり、これがあなたの本質である愛を覆い隠し、あなたが本来の自分でいることを妨げている障害物なのです。
あなたの人生の目的は、この「エゴ」の一つひとつを手放し、怖れることなく自由に自分自身を表現することにあるといえます。
高所恐怖症、閉所恐怖症、広場恐怖症、対人恐怖症などのあらゆる恐怖症も、これらの考えを応用させることで克服することができます。
②「人間」への怖れ
あなたが人間を怖れるのは、あなたが過去に体験した「人間」というものの記憶がトラウマになっているためです。
このことは深く考察すると、「神」を怖れていることが原因であるともいえます。
「神」とは「愛」のことであり、あなたは「愛」の存在と優しさを信じられないでいるのです。
本来、「愛」を怖れる必要などないのですが、あなたは「愛」を「エゴ」と勘違いしているため、このような反応が起こります。
結局のところ、あなたは人間を怖れているのではなく、その人間の「エゴ」を怖れているのです。
「エゴ」はとても怖ろしいものです。
だからもし、あなたが人を怖いと思っているのなら、あなたの判断は極めて正しいのです。
その深い洞察力を信頼してください。
それはおかしいことではありませんし、そこからすべてがはじまります。
「エゴ」が怖ろしいのは、「エゴ」の目的があなたの本質である「愛」を否定することにあるからです。
つまり、あなたの破滅が「エゴ」の目的なのです。
もっとも他人は、自分の「エゴ」を心の意識下に押さえ込み、仮面をかぶって生活しているので、多くの方々がお互いにそのことに気がつきません。
あるとき誰かの「エゴ」が何らかの形によって刺激されると、「エゴ」は爆発し、自分を攻撃されたと思い込み、徹底して刺激してきた対象物である人や物に対して反撃をすることで、自分の存在を守ろうとします。
それは誰かの「エゴ」であるかもしれませんし、あなたの「エゴ」であるかもしれません。
大切なことは、「エゴ」に対する適切な対応をして、あなたが自分自身を守ることにあります。
③「エゴ」への対処法
あなたが怖れているものの正体が、「エゴ」であるということがわかっただけでも、十分な収穫があったといえます。
敵の正体がわかれば、対策を講じることができますからね。
「変化」への怖れも、「人間」への怖れも、どちらも突き詰めて考えれば、自分の中にある「エゴ」が原因であるといえます。
他人の中や、周りの状況にあるように見える「エゴ」も、あなたの心の中の「エゴ」が映し出されたものです。
この「エゴ」によって恐怖を感じないようにするための方法があります。
それは、「エゴ」を無視することです。
気にしないことです。
「エゴ」はあなたの注意を引くために努力をしている「かまってちゃん」のような存在です。
これは、実際には悪魔のような存在で、付き合うと心身共にボロボロにされるので、「ちゃん」付けするようなものではありません。
どうぞ、無視をしてください。
スルーしてください。
気にしないでください。
とはいえ、あなたが普通に日常生活を送るために必要な人とのコミュニケーションなどはきちんととらなければなりませんよ?
他人を無視してはいけません(笑)
わたしが言っているのは、あなたの内面世界での話です。
苦手な状況に直面したとき、怖いと思っているものが目の前にあるとき、人と会話をするとき、人混みの中にいるとき、人前で何かを話すとき、面接を受けるとき、テストを受けるとき、電話をするとき、他人からの評価をきにしているときなど、あなたが恐怖を体験しているとき、あなたは自分の中にいる「エゴ」と対峙しています。
このとき、「エゴ」はあなたを恐怖に陥れ、あなたには勇気などという素晴らしいものが、自分の中には絶対にないのだと思い込ませようとしているのです。
なぜ、「エゴ」はそんなことをするのでしょうか?
それは、「エゴ」の最大の弱点は愛であり、愛は勇気と一つだからです。
なんだか子どもっぽい表現ですが、わたしは愛と勇気の本当の価値をあなたに伝えておきたいのです。
「エゴ」は愛を怖れています。
愛を前にすると、「エゴ」は何もできないばかりか、「エゴ」自体の存在の基盤が消滅してしまうのです。
あなたの中に愛が芽生えると、「エゴ」をもった人間や状況との関わりがなくなります。(あなたが選べば出会えますが)
あなたは生まれつき勇敢な存在です。
あなたは恐怖に打ち勝とうとして、自分の中にある勇気を振り絞る必要なんてありません。
最初からそれを備えて生まれてきたからです。
また、あなたの怖れている「エゴ」は実際には存在していません。
あなたが意識しなければ、それはそこにはありません。
だから、「エゴ」を無視してください。
気にしないでください。
もう少し具体的な方法を見ていきましょう。
【1.全く別のことを考える】
何か怖いと思う状況や人に遭遇したら、そのこととは全く別のことを考えましょう。
次の食事のメニューを何にしようかなとか、好きなドラマやアニメのこと、考えると無条件ににやけてしまうようなこと、心が癒やされるようなことを考え、怖れの感情をあなたの意識から追い出してしまいましょう。
【 2.何か一つのことに意識を集中させる】
たとえば、人と話すときには、その人の言っている言葉の内容を理解することに全力を注ぎます。
意識のすべてをその人の発する声や言葉の意味を理解することにだけ専念させ、その人の表情や、服装、態度などは気にしないようにします。
また、自分が相手に伝える言葉の内容にも意識のすべてを集中させることも有効です。
上手く伝えられるかどうかを心配するのはやめましょう。
自分が伝えたいことに全力を注いだなら、結果はどうであれ、あなたはやるべきことをすべてやりきったのですから。
【3.別の人格、キャラクターになりきる】
怖いことに直面したとき、「エゴ」が一つの人格を利用することを逆手にとって、自分の好きな映画やドラマの主人公を演じたり、アニメのキャラクターになりきることで、怖れの感情に意識を向けることを防ぐことができます。
これはなかなかユニークなやり方ですが、非常に強力で有効な手段です。
男性の方には、『ゴッドファーザー』などのマフィアのボスのような人物になりきることがおすすめです。
何か嫌なことを言われたりしたら、
「ほう、まぁいいだろう、今日のところは生かしておいてやろう」という感じで心の安定を保ちます。
「貴様などいつでもやれるんだぞ?」という凄みが需要です。
また、女性には、『サンリオ』のかわいいキャラクターなどになりきって頭の中をお花畑にするのがおすすめです。
「わたしキティちゃんだから何言ってるのか全然わかんないよ~☆でも、よろしくね☆」みたいな感じです。
「パワハラとかセクハラとかいみぷ~♪それよりマシュマロ食べたい~☆」という感じで真剣に考えるのがばかばかしくなるような自分になりましょう。
このことをわたしは結構まじめに書いています。
学問的にも有効な手段なので、楽しみながら使ってみてください。
【4.夢の中にいると考える】
目の前の現実はすべて、夢の中で起こっていることです。
夢の中の状況や、夢のなかの登場人物に、正義や道理を求める必要はありません。
ましてや、それらに対して怖れの感情を抱く必要なんてありません。
全部、あなたの頭の中で創ったものです。
起こるべきことは決まっていて、語られる言葉には台本が用意されています。
夢はあなたを傷つけることはできず、夢はあなたの尊厳を破壊することはできません。
夢はただの夢です。
何の力もありません。
【5.瞑想やマインドフルネスの習慣を身につける】
毎日、瞑想やマインドフルネスを実践していると、普段の生活をしながら脳波をα派の状態、リラックスした状態に自力で変化させることができるようになります。
このときには、何が起こっていても平常心でいられるので、緊張したり、怖くなったりすることはなくなります。
簡単なやり方を説明すると、①楽な姿勢で座り(横になっても可)、②何も考えずに思考をただ観察するか、呼吸に並々ならぬ意識を集中させます。
それだけです。
思考を観察することに重きを置くのが瞑想で、呼吸に意識を向けることに重きを置くのがマインドフルネスです。
正しいやり方の観念に縛られず、自由に楽しみながらはじめてみましょう。
脳波をコントロールできるようになれば、いつでも安らぎを得られます。
このやり方が一番の正攻法です。
【6.苦手な人は病気なのだと考える】
あなたに恐怖を与えるような人はできるかぎり避けるべきですが、すべての人を避けることは難しいでしょう。
そういうときには、その人を病気であるとか、宇宙人であるとか、自分とはわかり合うことのできない存在であると諦め、一定の距離感を保ちましょう。
その人が自分と同じ存在であると考えると、恐怖や怒りを感じたりしてしまいます。
その方は病気なのです、憐れんであげましょう。
その方は宇宙人です、あなたとは別の生き物なのです。
一瞬でも油断しないようにしましょう。
その人とはもう、わかり合うことは絶対にできないのですから。
【7.お酒や薬などの力を借りる】
最後の手段ですが、強い恐怖を感じるような場面を乗り切るためには、普通のやり方ではダメな場合もあります。
怖いものは怖いのです。
これはもうどうしようもないので、お酒や薬や、何か自分以外のものの強力なサポートに頼りましょう。
そのことの善悪で苦しんだり、議論に参加することは避けましょう。
あなたは十分にがんばっています。
誰にもあなたを責める権利なんてありません。
自分の信じる通りの生き方をしてください。
いかがでしたか?
勇気とは、気にしないことです。
不必要な怖れの感情はミュートしてしまいましょう。
あなたはどんなやり方でもいいので、自分のやり方を見つけ、意識を恐怖の対象からそらすよう努力してみてください。
あなたが意識を怖れの感情に向かわせなければ、その力は弱まり、あなたに対する影響力が次第になくなっていきます。
あなたは自分の好きなこと、自分にとって大切なことにだけ意識を向け、そのことを人生の指針としてください。
怖いものになんて負けてはいけません。
あなたは勇気です。
あなたは愛です。
どんなものも、あなたを止めることはできないのです。
怖れないでください。
立ち向かってください。
何度でも何度でも挑戦し続けてください。
あなたの生きる毎日が、愛と勇気によって、すべての怖れを克服できるものでありますように。
愛と光を。