ネコによる福音書

~愛と癒しのメッセージ~

ネコによる福音書
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みかんと箱のたとえ~2匹のネコと1つのみかん~

みかん

 

あるところに、「みかん」と書かれたダンボールの箱が1つあり、そこに2匹のネコがいました。

 

2匹のネコはそれぞれ「シロネコ」と「クロネコ」でした。

 

クロネコは言いました。

 

「この箱の中には絶対に『みかん』なんて入ってないぞ!

 

箱の中に『みかん』が入っているなんていう奴は、嘘つきか、大バカだ!」

 

シロネコは答えました。

 

「急にどうしたの?

 

君は『みかん』が食べたいの?

 

それとも箱の中身が知りたいの?

 

とにかく、どちらにせよ、それは箱を開けてみればわかることだから開けてみようよ」

 

クロネコは言いました。

 

「俺は『みかん』になんて興味はないさ!

 

そもそも『みかん』なんて存在しないんだ!

 

それに、箱の中身を開けるなんて大バカだ!

 

箱のことなんて考えずに、人生を真っ当に生きるべきだ!

 

現実と向き合え!

 

逃げるんじゃない!」

 

シロネコは答えました。

 

「本当にどうしたのさ、君、落ち着きなよ。

 

『みかん』があるかないかは、箱を開けないとわからないじゃないか。

 

それに、『みかん』に興味がないなら、なんで『みかん』のことばかり考えているんだい?

 

あと、人生を真っ当に生きるとか、現実と向き合えとか、逃げるなとか君は言うけれど、たかが箱を開けるだけのことじゃないか。

 

そんなに反応するのは、ちょっと大げさじゃないかな。」

 

クロネコは言いました。

 

「うるさいうるさい!

 

俺は『みかん』のことが大嫌いだし、『みかん』が好きな奴のことが大嫌いなんだ!

 

『みかん』が入っているかもしれない箱のことについて考えることだって、本当はしたくないんだ!

 

そもそも『みかん』なんて存在しないんだ!

 

これは陰謀だ!

 

俺たちはハメられたんだ!」

 

シロネコは答えました。

 

「……わかったよ。

 

よくわからないけど、君が『みかん』のことがそんなに嫌いなら、もう何も言わないよ。

 

でも、僕は箱を開けてみるよ。

 

ちょうどお腹も空いてきたし、もしかしたら『みかん』が入っているかもしれないからね。」

 

シロネコは箱の中身を開けてみました。

 

箱の中には『みかん』が入っていました。

 

シロネコは、この『みかん』をおいしく食べました。

 

クロネコは、『みかん』や『みかん』の存在を信じているネコたちのことを罵りながらどこかに行ってしまいました。

  

このように、未知なるものを否定することは、間違いであることがよくあります。

 

それが「ある」ということがわかって、はじめてそのものの存在を証明することができるのであり、それが「ない」かもしれない段階で判断を下すことは、論理的でもなければ、科学的な姿勢でもありません。

 

この物語の中では、それは『みかん』だったので、さほど大きな問題にはなりませんが、もしこれが『神さま』とか『悟り』とか『目に見えないもの』であったとき、わたしたちは同じような過ちを犯すべきでしょうか?

 

そしてもし、この箱の中身が、わたしたちの人生にとって最も重要なものだとしたら、わたしたちはもっと慎重になるべきではないかと思うのです。

 

さて、この箱は、あなたの『心』を例えたものです。

 

不思議なことに、この箱は疑いの思いがある限り、絶対に開けることができないものです。

 

たとえ10年瞑想を続けても、20年祈りを捧げても、何かを無理に信じようとしたり、反対に、徹底的に何かを疑おうとしていても、この箱を開けることはできません。

 

なぜなら、『心』を箱にしてしまったのはわたしたちであり、この箱は本来開いたままの状態だったからです。

 

箱が閉じているのは、わたしたちが『心』を閉ざしているからです。

 

心を開いてください。

 

すべての思いを手放してください。

 

そうすれば、あなたは箱の中身を知るようになります。

 

この箱の中には、とても素敵なものが入っています。

 

しかし、ここで注意していただきたいことがあります。

 

それは、この箱は絶対に自分の力で開けなければならないということです。

 

誰か他人がその箱を代わりに開けることはできません。

 

それはお金を払って手に入れるようなものでもなければ、他人に支配されたり、組織に入会したり、セミナーに参加したり、何か特定のワークをしたり、特別なアイテムが必要だったりするものでは決してありません。

 

それは知識とは何の関係もないので、本やインターネットの情報も必要ではありません。(このブログも必要ではありません!)

 

毎日を誠実に生きていれば勝手にその箱は開いていきます。

 

なぜかそういう風に人生はできています。

 

ただ、愛と感謝の思いを持って生きると、そのスピートは早まります。

 

というのも、愛と感謝はその箱の中から出てきているものだからです。

 

この箱の中身は、愛と感謝なのです。

 

でも、愛とは何であるのか、感謝とはどういうことなのか、自分で確かめてみないことには、それはただの言葉のままで終わってしまい、何の意味もないものになってしまいます。

 

愛と感謝の本当の意味は、毎日を誠実に生きること、現実ときちんと向き合うこと、自分を信じ、自分に嘘をつかないことで明らかになります。

 

あなたには必ずできます。

 

だって、それはあなたがもうすでにやってきたことですからね。

 

あなたはとてもよくやっています。

 

これからもがんばってください。

 

応援してます。

 

神さまの愛と祝福がいつもあなたと共にありますように。

 

愛と光を。