希望と絶望と希望。ネコとコネとネコ。

人生を立て直したい。

きちんとやり直したい。

今まで繰り返してきた無意味な生き方に終止符を打ちたい。

変わりたい。

今の自分は嫌だ。

自分が嫌いだ。

これは自分じゃない。

こんなことを心から望んだわけじゃない。

選べない体、選べない環境に、私は支配されている。

ここから抜け出したい。

ここは自分の居場所じゃない。

死にたい。

切実に死にたい。

嫌いな自分を殺したい。

嫌いな世界を終わらせたい。

自分よ、どうか死んでください。

世界よ、どうぞ消えてください。

祈るように、呪うように、私は世界に魔法をかける。

憂鬱なわけじゃない。

最初から死にたかったんだ。

ずっとそれを望んでいたんだ。

死ぬことこそが、私の本当の望みだったんだ。

死について考える。

死について感じる。

自分の内側を見つめる。

世界を静かに拒むように、

自分の内側を見つめる。

何かがある。

この世界ではない別の何かが。

何なのかわからない。

それが何を意味しているのかわからない。

でも、たしかにある。

無が、揺らいでいる。

ないはずのものが、世界を包んでいる。

誰？

あなたは何？

消える。

また現れる。

何？

消える。

現れる。

？

消え

現れ

？？？

……。

……。

諦める。

疲れた。

本当に疲れた。

くだらないお遊戯に、付き合ってはいられない。

けれど悲しい現実に、私はもう戻らない。

さようなら。

すべてを捨てた。

その時。

それは起きた。

私は飲み込まれた。

無に。

暗闇に。

私はいない。

だから、すべてがある。

すべてが私だ。

意味がわからない。

でも、すべてがある。

すべてが私である。

ただ、ある。

それだけ。

思わず笑ってしまう。

笑う人が不在のまま。

すべての疲労が消える。

疲れる人がいないから。

私が何を言っているのか、あなたには決して届かない。

でも、「あなた」になら、必ず届く。

届け。

運命よ終われ。

救いはあなたの内にある。

そのために、すべてが起こったのだ。

そのために、あなたはこれを読んでいる。

起これ。

今、起これ。

考えるな。

感じるんだ。

存在することを。

ここに存在していることを。

あなたがするべきことはそれだけだ。

それがあなたにできる唯一のことだ。

あれ。

光あれ。

ここにあれ。

?それ?は在る―ある御方と探求者の対話 (覚醒ブックス)

あるがままに ― ラマナ・マハルシの教え