谷川俊太郎さんの『朝のリレー』と猫川俊太郎さんの「命のリレー」
ようこそ。
愛と光の天使たち。
感性豊かな詩人たちよ。
わたしはあなたのことを愛しています。
今日は、わたしの大好きな詩人である谷川俊太郎さんの『朝のリレー』と、その詩へのオマージュとして『命のリレー』という詩を創ってみたので紹介しますね。
わたしは素晴らしい言葉と出会うと、すぐにその場でその言葉を暗記してしまう癖があります。
聖書や名言集、詩や小説の一節、世の中にある深い洞察と感性に満ちた美しい言葉たちが、わたしをいつも励まし、ときには慰め、勇気づけてくれています。
そんなわたしに最も強い影響を与えてくれているのが、谷川俊太郎さんの素晴らしい詩の数々です。
子どものような純粋さと、天使のようなインスピレーションによって書かれた彼の詩は、読むだけで心が癒やされる極上のヒーリングだとわたしは思うのです。
その中で、呼吸をするように、いつでも諳んじて暗唱できるほど大好きな詩が『朝のリレー』です。
この詩のことを思い出すたびに、宇宙の中の自分という視点を持つことができ、日常で起こる小さな悩みの数々が解き放たれていくような、そんな気持ちになるのです。
また、わたしは言葉遊びが好きなので、『朝のリレー』にスピリチュアルな要素をとりいれた『命のリレー』という詩を創ってみました。
こちらもあわせて読むことで、地球も、宇宙も、本当に大きな力によって働いているということを知ってもらえたらなぁと思っています。
それでは続けて紹介しますね。
朝のリレー/谷川俊太郎
カムチャツカの若者が
きりんの夢を見ているとき
メキシコの娘は
朝もやの中でバスを待っている
ニューヨークの少女が
ほほえみながら寝がえりをうつとき
ローマの少年は
柱頭を染める朝日にウインクする
この地球では
いつもどこかで朝がはじまっている
ぼくらは朝をリレーするのだ
経度から経度へと
そうしていわば交替で地球を守る
眠る前のひととき耳をすますと
どこか遠くで目覚まし時計のベルが鳴ってる
それはあなたの送った朝を
誰かがしっかりと受けとめた証拠なのだ
続いてわたしの創った詩『命のリレー』です。
ちなみに、猫川俊太郎というのがわたしです(笑)
命のリレー/猫川俊太郎
イングランドのお年寄りが
その生涯を終えるとき
アフリカのお母さんは
病室の中で新しい命を迎える
日本の少年が
涙を流しながら自らの命を絶つとき
ドイツの赤ちゃんは
家族に見守られながら産声をあげている
この地球では
いつもどこかで命がはじまっている
わたしたちは命をリレーするのだ
輪廻から輪廻へと
そうしていわば交替で愛を守る
亡くなる前のひととき瞳を閉じると
目の前に聖なる光の瞬きが広がっている
それはあなたのがんばった人生を
天使たちがしっかりと受け止める証拠なのだ
いかがでしたか?
「死」についてのわたしの考え方は、死とは、天界への帰還であり、すべての苦悩からの解放であり、本当は喜ばしく歓迎すべきものである、というものです。
もっとも、大切な人の死を目の当たりにして絶望しないほど、わたしは強くはありませんけどね。
けれど、「死」が美しいものでないのなら、わたしたちに残された希望がなくなってしまうように思うのです。
わたしは、どんな方にも、いつまでも泣いていてもらいたくはないのです。
悲しむのは悪いことじゃありません。
でも、いつまでも悲しんでいたら、大切なあなたの人生が失くなってしまうじゃありませんか。
だから、いつも心からの笑顔と、優しくて温かい気持ちを忘れないでください。
巡る朝日と、巡る命の壮大さに、あなたの思いを馳せてください。
すべてのことが、完璧なリズムのもとに展開されています。
あなたは大丈夫です。
たくさんの喜びと共に、強く強く生きてください。
あなたの生きる毎日が、美しい言葉と、美しい心によって常に満たされ、広大な宇宙の流れと、自分の人生の歴史とを、深く共鳴させる壮麗な旋律となりますように。
愛と光を。