ネコによる福音書

~愛と癒しのメッセージ~

ネコによる福音書
ネコによる福音書

本当に生きることは、かっこ悪いものだ。本当に生きるネコは、かっこ悪いものだ。

ねこ cat

 

流行に乗るのはかっこいい。

 

時代の流れに敏感で、洗練され、新しい息吹を感じるから。

 

流行遅れのものはかっこ悪い。

 

ダサくて、ありふれていて、つまらないものだから。

 

でも、大切なことについて考える。

 

つまり、生きることについて。

 

人生の価値は、他人の評価で決まるものだっただろうか?

 

わたしたちの経験は、常に主観的で、自分だけのものであり、自分だけの宝物であるはずだ。

 

そんな大切なものを、流行りの思想や、大勢の他人の意見のために、無理やり変えてしまう必要なんてあるだろうか?

 

ない。

 

そんな必要はない。

 

あなたの生き様は、どんな色にも染めることのできない、オリジナルのものだから。

 

あるがままに存在する命、生命としての生命。

 

それが、あなたの本来のあり方だ。

 

そしてそれは、とてもかっこ悪いものだ。

 

自分に素直に生きるということは、すごくかっこ悪いことだ。

 

なぜなら、その命の美しさは、この世に一度も現れたことのないものだから。

 

あなたの美しさを定義できる言葉も、概念も、思考体系も、まだ地上に存在していないから。

 

本当に新しいものは、人間には分からず、本当に美しいものを、人間は認めることができない。

 

未知なるものは怖れに満ち、不可解で、忌み嫌うべきものだと、彼らにはプログラムされているから。

 

でも、かっこ悪い生き方の中にこそ、あなたの存在の本質は隠されている。

 

生きにくい生き方の中にこそ、あなたがあなたであることの輝きがある。

 

人生は辛くて苦しいものだ。

 

自分に嘘をつきながら生きれば、もしかしたらその痛みは和らぐのかもしれない。

 

でも、そのことが失わせる代償は、人生のすべてだ。

 

そんな生き方をすれば、あなたはすべてを失う。

 

生まれてきたことの意味が、全く失われてしまう。

 

だからこそ、わたしは、かっこ悪い生き方を選ぶほうが、ずっと、ずっと素晴らしいことだと思うのだ。

 

かっこいい生き方には、既存のやり方が無数に存在している。

 

しかし、かっこ悪い生き方には何もない。

 

参考にできるアイデアも、助言も、解答も、お手本も、プロットもない。

 

それは悩みながら、自分でその答えを見つけるしかないのだ。

 

それは、とても苦しくて、とても辛いことだ。

 

それでも、それだけが本当に「生きる」ことだと、わたしは思うのだ。

 

だから、わたしはあなたに何を伝えよう。

 

どんな言葉を贈れるだろう?

 

どんな思いを紡げるだろう?

 

……。

 

……。

 

どうか、自分を最後まで信じてください。

 

信じていること、確信していることが、この世界には展開されます。

 

だから、「自分」を「信じて」ください。

 

「自分」が「自分」であることを「信じて」ください。

 

これは少し奇妙に聞こえることでしょう。

 

「自分」が「何」であるのか、「どんなもの」であるのかを表現することが、人生の問いかけです。

 

折り重なる制限の中で、

 

執拗に迫る喪失の連続の中で、

 

あなたが絶対に失わないもの、

 

絶対に譲れないもの、

 

絶対に変えられないもの、

 

それがあなたの本質です。

 

そして、それは「愛」です。

 

「愛」という名前で呼ばれている「何か」です。

 

その「何か」のために、あなたはここにいて、その「何か」のために、あなたは生きています。

 

どうか、そのことを思い出してください。

 

「生きて」ください。

 

流されるのはやめましょう。

 

そんなことのために、あなたはそこにいるわけじゃありません。

 

流すために、あなたはそこにいるんです。

 

新しい生き方を創造してください。

 

あなたにしかできない、そういう生き方をしてください。

 

それはすごく不器用で、泥臭くて、かっこ悪くて、情けないものかもしれません。

 

でも、わたしは知っています。

 

本当にかっこいいのは、あなたのそういう生き方であることを。

 

 そして、わたしは知っています。

 

 あなたがいつもかっこいい存在であるということを。