ネコの愛する癒やしの詩『あしあと』を紹介します。
こんにちは。
愛と光の天使たち。
喜びと希望の救世主たちよ。
わたしはあなたのことを愛しています。
今日は、マーガレット・F・パワーズ氏によって書かれた『あしあと』という詩を紹介します。
わたしの感じた安らぎが、あなたの心にも届きますように。
ある夜、私は夢を見た。
私は、主とともに、なぎさを歩いていた。
暗い夜空に、これまでの私の人生が映し出された。
どの光景にも、砂の上に二人のあしあとが残されていた。
一つは私のあしあと、もう一つは主のあしあとであった。
これまでの人生の最後の光景が映し出されたとき、
私は砂の上のあしあとに目を留めた。
そこには一つのあしあとしかなかった。
私の人生でいちばんつらく、悲しいときだった。
このことがいつも私の心を乱していたので、
私はその悩みについて主にお尋ねした。
「主よ。私があなたに従うと決心したとき、
あなたは、すべての道において私とともに歩み、
私と語り合ってくださると約束されました。
それなのに、私の人生の一番辛いとき、
一人のあしあとしかなかったのです。
一番あなたを必要としたときに、
あなたがなぜ私を捨てられたのか、私にはわかりません。」
主はささやかれた。
「私の大切な子よ。
私はあなたを愛している。
あなたを決して捨てたりはしない。
ましてや、苦しみや試みのときに。
あしあとが一つだったとき、私はあなたを背負って歩いていた。」
【マーガレット・F・パワーズ『あしあと』】
あなたが一番辛いとき、あなたを支えてくれるものが、あなたの人生にとって最も価値のあるものです。
限りない喪失と失意を経験するとき、わたしたちは疲れ果て、一歩も動くことができなくなります。
体だけではなく、心も動かなくなります。
もはや感動する力も、笑ったり泣いたりする力も、希望を失ったわたしたちには残されてはいません。
生きているのか、死んでいるのか、わからなくなってしまうような、そんな日々の中で、わたしたちに与えられているものは何でしょうか?
あなたに残されているものは何でしょうか?
それが、その残されたものこそが、最後の力、愛の力だと、わたしは思うのです。
愛というものは、本当は美しかったり、かっこいいものではないのかもしれません。
もっと、人間の底力というか、人間としての人間の行為、とでもいうべきものなのかもしれません。
わたしがあなたに伝えたいことは、どんなにかっこ悪くてもいいから、どんなに情けないと人に思われてもいいから、自分が自分であることを愛して欲しいということです。
できないことはできません。
生まれ持ったもの、過去に経験したことは変えることができません。
でも、もういいんです。
もう全部、終わったこと、過ぎ去ったことですから。
あなたの中にある最後の力、愛の力にすべてを委ねてください。
この世界に存在するすべてのものが、「愛」のメタファーです。
愛が、世界が、あなたを背負って歩きます。
風のように生きてください。
世界の流れに心を委ねてください。
もう何も変える必要はありません。
いつも自然体でいてください。
どんな評価も、どんな価値観も、あなたにはもう必要ありません。
宇宙の流れに身を委ねましょう。
もっと壮大で、もっと大きな視点で世界を見れば、わたしたちはとても小さいこと、けれどわたしたちへの愛はとてもつもなく大きいことを知ることができます。
辛いとき、苦しいときは、無理をしないでゆっくり休んでください。
愛がすべてのことを癒やしてくれます。
あなたはいつも、言葉にできないほど愛されています。
だからいつも、温かい喜びの中で安らいでいてください。
わたしも、あなたのことを心から愛しています。
あなたの生きる毎日が、辛いときにも、苦しいときにも、どんなときにも、この宇宙を満たしている、大いなる愛によって、いつまでもいつまでも守られますように。
愛と光を。
- 作者: マーガレット・フィッシュバックパワーズ,松代恵美
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