「それ」の感覚にとどまる。「ネコ」の感覚にとどまる。
つないだ手を、決して離さないで。
「それ」はあまりにも当たり前で、見過ごされているから。
「そこ」にとどまり続けることで、あなたは真実を発見できます。
「そこ」にすべてがあります。
「そこ」に愛があります。
愛はあなたです。
愛があなたを救います。
あなたがあなたを救います。
数え切れないほどの誘惑を超えて、いつも「そこ」にとどまりたいという強い意志だけが、あなたを本当のあなたに戻します。
「それ」が悟りへの道標です。
「それ」があなたへの入り口です。
「それ」は何か?
「そこ」とはどこか?
「それ」は感覚。
「そこ」は「それ」の感覚。
在るという感覚。
存在するという感覚。
「私」が「ここ」に「いる」という感覚。
今、ここに私が存在しているという感覚。
「私は誰か?」と自分に質問して、沈黙と共に、頭の中で意識のうねりを体感している感覚。
「私、私、私…」と、何度も声に出したり、心の中でつぶやくことで、胸の奥や、体全体で、深く深く、「私という存在がここにある」と感じる感覚。
「私は在る」という感覚。
生きているという感覚。
「生」を、今ここに実現させているという感覚。
ものを見ているのではなく、目を通して、ものをそこに映し出しているという感覚。
音を聞いているのではなく、音の振動と一体になっている感覚。
神さまの視点で、今の自分という人間を捉えている感覚。
他人の目を通して、自分という存在が見られているという感覚。
不思議な物語の中に迷い込んで、物語の中で生かされているという感覚。
夢を見ていることになんとなく気がついて、夢の中で目が覚めたような気持ちでいるのに、夢から出る方法がわからず、とりあえず人間をやっているという感覚。
自分にとって一番大切で、一番身近な映画をリアルタイムに見ているような感覚。
ここで何をしているんだろう?どうしてこんなところにいなければならないんだろう?という感覚。
いつもの変わらない風景の中にありながら、いつもの変わらない風景の一部になれない自分がいるという感覚。
自分が地球の一部であり、宇宙の一部であり、世界と一つであるという感覚。
途方もない優しさが、いつも自分を包み込んでいるという感覚。
不思議な感覚。
神秘的な感覚。
感覚。
体の感覚ではない。
心の感覚。
わからない人にはわからない。
わかる人にしかわからない。
届くべき人に、この言葉が届きますように。
愛と光を。