あなたは世界に恋をしています。ネコは世界に恋をしています。
こんにちは。
愛と光の天使たち。
ロマンスいっぱいの恋人たちよ。
わたしはあなたのことを愛しています。
今日は「あなたは世界に恋をしているよ」というお話です。
あなたは世界に恋をしています。
このことは難しくいうと、あなたは「自分」と「世界」が実際に存在していると考えていて、あなたはあなたを「自分」だと思い込み、「世界」の中に「自分」が存在していると思い込んでいる、という意味です。
本当の自分ではないものを「自分」だと思いこむこと、自己同一化を起こしていること、それがあなたの恋です。
つまり、あなたは自分が本当は何者なのかを忘れてしまっているのです。
あなたは愛です。
でも、「あなた」は今、恋をしています。
これがすべての苦しみの原因なのです。
あなたは夢を見ています。
あなたが「自分」だと思っている人間は、夢の中の登場人物であり、あなたは「その人物」と「夢の世界」に熱中するあまり、本当の自分の存在を忘れ、その人物を「自分」だと考え、その夢の世界を「自分の居場所」だと考えるという過ちを犯しているのです。
わたしたちは本来、共通の一つの映画を見ている映画館の観客のような存在です。(わたしたちと言っても、観客はあなた一人だけです)
しかし、その上映されている映画が、あまりにもリアルで素晴らしいので、あなたはそれにのめり込み、ついにはその映画の主人公になりきってしまいました。
あなたは「自分」と「世界」のことが大好きで大好きでたまらないのです。
でも同時に、あなたは「自分」のことを憎んでもいるのです。
これは恋の不思議の一つですね。
あなたが現実だと思っている世界の恋愛相談でも、愛は与えるものであり、恋は奪うものである、と言われているとおりです。(恋愛相談は、もしかしたら形而上学的レベルにおいても役に立つ可能性がありますね)
わたしはあなたに、愛の福音を伝えるためにここにきました。
恋の福音ではないのです。
ある意味において、これはあなたの恋愛終了のお知らせを意味するので、個人としての「あなた」にとっては受け入れがたい事実かもしれませんね。
あなたはその人間ではありません。
あなたはこの世界の中にいるわけでもありません。
あなたは愛としてこの世界の外側におり、ただ、世界として起こっていることを見ているだけの存在として存在しているだけなのです。
わたしの言葉があなたに本当の意味で届くのは、あなたが失恋の痛みを負っているときだけです。
この場合の失恋とは、「あなた」の人間としての苦しみの限界であり、その苦しみの限界を迎えた者にしか、わたしのメッセージを聞くことはできないのです。
今、あなたの準備が整っているので、どうか、わたしの言葉を受け取ってください。
恋から目を覚ましてください。
あなたは「個人」などというそんなちっぽけな存在ではありません。
あなたは無限であり、永遠であるところの神、あなたは喜びであり、幸せであるところの愛なのです。
思考としての「あなた」と、そして、思考を思考している想念としての「あなた」から解放されてください。
ここには2つの理解があります。
①思考を観察すれば、あなたがその思考ではなく、あなたの中にそれが起こっているだけであることが「わかり」ます。
②また、同じように、すべての執着を手放し、ただ「ある」ことで「いる」ことを「する」ことで、思考を思考している想念としての「あなた」が、本当のあなたではないことが「わかり」ます。
どちらもただのエネルギーです。
それはただ起こり、どこからともなく生まれ、そして消えていくだけの幻想です。
この世界はすべてがエネルギーの変化であり、それはあなたとは何の関係もないものです。
全く関係ありません。
あなたはこのエネルギーに恋をすることで、自分を見失っている愛なのです。
あなたは思考なんかじゃありません。
また、あなたは思考を思考している主体なんかじゃありません。
あなたが見ている夢には、驚きの秘密があります。
それは、夢の中で起こることはあらかじめすべてが決められており、個人としての「あなた」には、自由な意志が存在しないということです。
個人としての「あなた」は、自動プログラム、つまり、AIなのです。
「あなた」は自分の意志でその体を動かし、自分の頭で物事を考え、個々人の自由意志の選択の連続によって世界の歴史がつくられていると本気で信じています。
しかし、実際はそうではないのです。
個人としての「あなた」は、過去の経験の積み重ねによって次の反応のすべてを決めており、次に何をするのかはあらかじめ全部がもうすでに決まっているのです。
たとえば、『ネコ』について考えてみてください、とわたしがあなたにお願いしたとします。
このとき、あなたが素直な方であれば、あなたは『ネコ』について考え、あなたがそうではない方ならば、あなたは『ネコ以外のもの』について考えるでしょう。
しかしながら、あなたが『ネコ』について考えるのは、わたしが『ネコ』というアイデアを提示したからであり、あなたが『ネコ以外のもの』を考えるのは、わたしの言葉に違った形で反応しようとする過去の経験からくる判断の集合体がそうさせているのです。
何について考えようとも、あなたは無限にあるはずの可能性の中から、過去の経験というフィルターを通した、たった一つの答えだけを思い浮かべるようにプログラムされています。
なぜなら、個人としての「あなた」はAIだからです。
「あなた」はつくられたものであり、束縛されたものであり、自由ではありません。
でも、本当のあなたは自由です。
自由そのものです。
「自分」の意志では「自分」の体を動かしていないというのは、もしかしたら到底信じることのできない考え方であるとは思います。
そもそも、「自分の意志」というものがないのです。
世界はただ起こるだけのものであり、勝手に生まれ、勝手に消えていく意味のない幻想なのです。
あなたはとんでもないものに恋をしているのです!
「自分」はあなたじゃありません。
それなのにあなたは完全に、全く疑うことなくあなたを個人としての「自分」だと思い込んでいるのです。
これはもはや呪いのようなものです。
この仕組みがエゴのトリックです。
エゴは始めから終わりまでが決められたプログラムであり、完成された映画であり、完結した物語であり、クリアされるRPGであり、すでに終わっている過去なのです。
わかりますか?
伝わっていますか?
あなたの人生の苦しみは、あなたがあなたではないものを「あなた」であるという考えによって結び付けられた自己同一化によって生まれているのですよ。
それをわたしはあなたの恋と呼んでいるのですが、あなたの恋は残念ながら実ることがありません。
なぜなら、世界はあなたとは無関係に進行し、そして終わりを迎えるからです。
個人としての「あなた」にとっては、とても残念なお知らせかもしれませんが、でも、本当のあなたにとってはこれはいい知らせなのです。
本当のあなたはエネルギーではありません。
あなたはこの世界で生まれては消えていく何かでは決してありません。
あなたは人間ではありませんし、人間として生み出す思考でも感情でもありません。
「あなた」が知覚することのできるもの、あなたが捉えることのできるものは、すべてが嘘です。
あなたは「存在」です。
あなたは愛という「存在」です。
では、どうやったらあなたは本当のあなたに戻れるのでしょうか?
ここがとても重要です。
あなたが本当のあなたでいるためには、あなた以外のものすべてを無視する必要があります。
無視するんです。
反応するのをやめるんです。
そうすると、少しずつですが、それは消えていき、最後には完全に無くなります。
この無視は、「あなた」の心の中だけで行われれば問題ありません。
これは、「あなた」の行為や行動とは全く関係ありません。
なぜなら、この世界はあなたの心の中にあるからです。
しかし、この世界には心は一つだけしかありません。
わたしの心があって、あなたの心があるわけではありません。
一つの心だけがあり、その心がこの世界を創造しています。
あなたの心の中で生まれるすべてのものを観察してください。
その何かが生まれたら、それに対して価値判断せず、意味付けせず、肯定も否定もせず、受け入れもせず、ただ、愛によって見守っていてください。
心を観察するために瞑想することはとても役に立ちます、というより、あなたの人生のすべてが瞑想です。
愛を思い出すために祈ることはとても役にたちます、なぜなら、あなたの人生のすべてが祈りだからです。
「あなた」が何をするべきなのかははっきりしています。
「ある」ことです。
ただ、「あって」ください。
「ある」ことにとどまること、それがあなたの唯一の仕事です。
このことが難しいのは、あなたのエゴが「そんなことをしても無駄だ」、「そんなことをするより、新しい何かを求めるべきだ」、「幸せは自分の外側にあるに決まっている」、「ネコはバカで嘘つきだ」と考えるためです。
いいですか?
どんな考えもあなたではありません。
考えているその何かも、あなたではありません。
「自分」を失ってください。
これは怖いことを言っているわけではないんですよ。
むしろ、わたしは至福へとあなたを導いているのです。
人生はすべてのことをこの「自分」、「個人」、「人間」として捉えることで成立しています。
だから普通、誰もそれを疑うようなことはありません。
あなたが見落としている大きな大きな間違いがここにあるのです。
あまりにも当たり前すぎて、あまりにも普通のことすぎて、え?ネコちゃんが言ってるのってもしかしてこのことなの?ってなるようなことです。
笑っちゃうようなことです。
奇跡だとあなたが思っているようなものじゃありません。
いわゆる神秘体験でもありません。
光も天使もありません。
そういう体験があってもいいですが、別に必要なことではありません。
「それ」はあまりにも近すぎるので、あなたは「それ」だと気づかないのです。
ぷぷぷってなるようなことです。
いないんです。
「あなた」がそこにいないんです。
でも、だからこそ、全部があなたなんです。
このことをあなたに伝えていることだって、とっても変なことなんですよ。
ありえないことです。
ないものがないものに対して、意味のないことを意味として伝えているんですから。
あなたはわけがわからないと思っているでしょう。
わたしもわけがわからないのです。
どうやって伝えたらいいのか、本当にわからないんです。
愛があります。
ただ、それだけです。
愛だけがあるので、必然的にあなたは愛です。
これだけです。
愛は存在です。
だから、あなたは存在しているだけでいいんです。
だけど、存在するだけ、ということを「あなた」は絶対にやりたがらない。
「あなた」は自分に足りない何かをずっと求め続けています。
そうじゃないんですよ。
いいですか?
パンを持っている人は、私のパンはどこですか、とは聞きませんよね。
服を着ている人が、私の服はどこですか、とは言わないんです。
家に住んでいるのに、私には家がありません、なんておかしいですよね。
でも、それと同じことを、あなたは愛に関してはなぜかしています。
あなたはすでに完璧です。
愛でいてください。
あなたの中にある最高のアイデアと「自分」を一致させてください。
常に、です。
あなたは「ある」です。
それ以外のものは、無視してください。
無視とは、許すことであり、無視とは、愛することです。
あなたはあります。
他には何もありません。
あなたの生きる毎日が、恋から目覚め、愛であることへと変貌しますように。
愛と光を。